歌舞伎の公演などを行う松竹は、通販サイトの業務を委託する会社が「ランサムウエア」と呼ばれる身代金要求型のコンピューターウイルスの被害を受け、最大でおよそ23万人分の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。
松竹によりますと、今月12日、運営する通販サイト「松竹ストア」などの商品の発送業務を委託している埼玉県の会社でシステム障害が発生し、原因を調べたところ、サーバーが「ランサムウエア」と呼ばれる身代金要求型のコンピューターウイルスに感染していることが分かりました。通販サイトでは歌舞伎や映画、それにアニメのグッズなどが販売されていて、今月12日までに商品を購入した人などの住所、氏名、電話番号などの個人情報、最大およそ23万人分が漏えいした可能性があるということです。クレジットカード番号など決済に関係する情報は漏えいしておらず、これまでのところ情報が悪用された被害も確認されていないということです。またサイトで購入された商品の発送については、別のシステムに切り替えて順次、進めているということです。松竹は「ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。発生した事案を真摯(しんし)に受け止め、委託している会社とともに、再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。